自宅で出来るカラーシミュレーション シリーズ1
に続いてシリーズ2になります。
シリーズ1では、自宅で出来るカラーシミュレーションが「なぜ!すごいのか!!!」についてお話をしました。
シリーズ2では、色を実際に決めていく手順の前半の「色の方向性」から「色を指定するときに必要な日塗工の簡単な見方」について詳しくお話をしていきたいと思います。
色の方向性を決める
いきなり「外壁塗るなら何色が良いですか?」と聞かれると困ってしまいますよね。
反対に、「私は、好きな色が昔から決まっているからすぐに決まるよ!」と言う方は注意が必要です。
外壁塗装の業界に長くいるとこの問題によくぶつかります。
『好きな色=気に入った外壁色とは限らない』
一見矛盾しているのですが、好きな色がストレートに外壁に使えたお宅は数えるほどしかありません。
私は、濃い緑・濃いオレンジ・真っ赤が好きです。が、、、外壁には使いにくいです。
ですが、「毎日見る家に」「近所の人との調和が」「まとまりのある家にしたい」など色々なしがらみがあって、中々好きな色が使えないのが外壁塗装なのです。
塗装しない箇所をベースに考える(色を変えれない箇所)
家の中には、新築当時から変わらない箇所が存在します。
- サッシ(窓枠)
- 手摺
- 瓦屋根
- カーポート
- フェンス
- 玄関ドア など
これらは、塗装やリフォームをしない限りはそのままの色やデザインとなるため、外壁塗装の色を決める際は必ずこれらの色が変わらない箇所をベースに色決めをする必要があります。
この問題点は、方向性を決める際に気にする必要はありますが、色が合う合わないに関してはカラーシミュレーションをする場合その箇所は色が変わらず残って視覚的に確認がきますのでカラーシミュレーションを使用する場合は特段気にしなくても問題ありません。
色の方向性を決めるために、『よく使われる10色のポイント』の記事を参考にしてみてください。
日塗工(にっとうこう)の調べ方
外壁塗装で色を決めるためには、日塗工(にっとうこう)と呼ばれている「色を番号に置き換えた」もので指定する必要があります。
日塗工は、右から
- 無彩色(N)
- 赤(R)
- 黄赤(YR)
- 黄(Y)
- 黄緑(GY)
- 緑(G)
- 青緑(BG)
- 青(B)
- 青紫(BP)
- 紫(P)
- 赤紫(RP)
- 最新のものだとパステルカラーやつや消し色
が記載されています。
無彩色のN番号は、95が一番白く、10が一番黒いです。
表記はN-95となっています。(最初の英語は年度を表す記号のため気にしなくてほぼ問題ありません。⇒KN-95)
分かりやすく伝えると、95と10の間の60とかだと白と黒の間なのでグレーになります。
無彩色以外(有彩色)は、番号に色を表す記号はついておらず記号の変わりに番号がつきます。
先ほどは、Nの横に数字があるN-80でしたがNが番号に変わるため、「17-80」となります。
最初の記号から数字に変わった部分が、色相(色の違い)を表します。
次の数字は、明度になるため単純に100に近ければ明るい、0に近ければ暗いと憶えてください。
最後に、有彩色は先ほどの「17-80」の後ろに記号がつきは「17-80B」となります。
最後につく記号は、彩度となりA~XまでありXに近いほど鮮やかな色になります。
他にも、つや消しを表す「M」の表記もありますが、そちらはあまり使わないので割愛します。
日塗工(にっとうこう)の記号に注意する
近年では、臭いが少ない点や環境に配慮した点から水性塗料を使う機会が増えてきました。
しかし、水性塗料は鮮やかな色や濃い色が出にくいため注意が必要です。
水性塗料の色が出にくい色は、各色に記号が割り振られています。
- 水系(エマルション)塗料では出にくい色
- 塗料の種類によって出にくい色
この2つの記号が付いていた場合は、色が出にくい可能性があるため担当の営業に確認を取ることをおすすめします。
まとめ
シリーズ2は、
- 外壁塗装の色選びの始めは、色の方向性を決める
- 色が変わらない箇所をベースに色を決める
- 色を正確に伝えるための色番号が記載してある日塗工(にっとうこう)の簡単な見方
を見てきました。
色選びは、しかっりと順番を決めて進めていけば難しいものではなく、確実に自分の好みの色に辿りつくことが可能です。
シリーズ3では、『外壁や屋根、雨樋など色の組み合わせについての話』をしていきます。
自宅で出来るカラーシミュレーション シリーズ1
カラーシミュレーションのここがすごい!!+色決めの失敗談の話
自宅で出来るカラーシミュレーション シリーズ3
色決めの中で重要な外壁や屋根、雨樋など色の組み合わせについての話