外壁塗装は2021年~2022年で値上げが進む

値段の上昇は、外壁塗装に限らず物の値段が上がれば仕入れ価格もあがり、最低賃金が上がれば人件費のベースも上がるため、昔に比べると外壁塗装の値段が高くなるのは当然と言えます。

しかし、今年に入って材料の値段の価格改定が大幅に進んでいます。

今回は、なぜ価格が改定されているのか、どのくらいの値上げなのかをお伝えします。

目次

外壁塗装は数年で値上げが進む

2021年に入って、塗料の値段が変わるという事前情報が入ってきていました。

それは、春以降から現実のものとなり夏には大手塗料メーカーが順に価格改定がを発表しています。

外壁塗装で必要な塗料の価格改定の理由

塗料の価格改定の理由は、塗料を作る上で必要不可欠な樹脂や顔料などの需要と供給のバランスが崩れているからです。

​COVID-19(コロナ)以降、樹脂工場地域のロックダウン、各国の物流制限や製造の停止、​プライチェーンの混乱、労働力不足、物流の制約、部品の供給制限、企業の流動性の低下、などが業界に悪影響を与えています。

樹脂の供給元や私たちのような関連ビジネス、買い手のお客様は今後このあおりの影響を受けることになります。

さらに、材料費の高騰だけでなく運送費も世界全体で高騰しているため「材料費+運送費」での高騰になり、より価格改定の幅が広がると予想されます。

どのくらいの価格改定になるのか

価格改定の先手きったのは、業界最大手の「日本ペイント」と「関西ペイント」でした。

日本ペイントの価格改定

  1. シンナー         : 15~20%
  2. 溶剤系塗料        : 10~15%
  3. 水性塗料、表面処理剤関係 : 8~12%
  4. 運賃           : 10~30%

原材料価格高騰に伴う製品および運賃の価格改定について

関西ペイントの価格改定

  1. 塗料類 10~20%
  2. シンナー類 15~20%
  3. 運賃 10~15%

製品の価格改定について

上記の2社以外にも、ジョリパッドで有名なアイカ工業やスズカファインなども価格の改定の通知が届いています。

価格の改定で収まればセーフ?

外壁塗装での価格改定は大きい痛手ですが、それよりも起きて欲しくないことが起きつつあります。

それは、材料が入ってこないことです。

現状、各社「品物の不足による出荷停止」や「品物の不足による遅延」などの案内が始まっています。

外壁塗装で一番売れている、日本ペイントのパーフェクトトップは既に「パーフェクトトップ一時供給停止に関して」の案内を出しています。

 

 

 

 

 

これは、その中の文面です。

つきましては、得意先様各位に関しまして多大なご迷惑をおかけすることとなりますが、日本ペイント製品であるパーフェクトトップの一時供給を停止せざる得ない状況となりました。

誠に勝手なお願いではございますが、得意先様各位のご了承、ご理解をいただきますようお願い 申し上げます。
供給再開の目途がたちます時には改めて報告をさせていただきます。

現状、再開の目途はたっていないという文面で、業界最大手のトップ商品の出荷停止というのは、今後他の商品にも影響が出てくる可能性は非常に高いと言えます。

まとめ

この高騰の波は続くことが予想されます。

塗料をつくるうえで重要な樹脂は、自国に優先的に出荷するようにするため日本の数は圧倒的に少ないと言えます。

また、来年には国内の樹脂製造工場を閉めることが決まっている工場もあると聞いています。

しかし、樹脂にも種類があるため現状すべての塗料が影響を受けている訳ではありません。

株式会社Gsm Japanでは、塗料の知識や業界の情報をいち早くキャッチすることによって、お客様に影響が出にくくなるよう最善の方法を常に模索しています。

外壁塗装をお客様が「適正な価格」で購入できるお手伝いをこれからも続けて参ります。

今回の記事の内容の中で、気になる点や相談を受けたいかたはお気軽にお問い合わせください。

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